2019年4月1日より、新しい在留資格「特定技能」が新設されました。そして、特定技能の対象職種となったのは、現在人手不足が深刻な14産業分野。この記事では、14産業分野の中の「ビルクリーニング」に着目して、概要などをお伝えしていきたいと思います。ぜひ、参考にしてみてください。ビルクリーニングのお仕事にはホテルの清掃員なども含まれます。
ビルクリーニングの受け入れ予定人数・求められる人材とは?
では次に、具体的な受け入れ予定人数や求められる人材について見ていきましょう。
(受け入れ予定人数)
ビルクリーニングの受け入れ予定人数は、5年間で最大37,000人です。
今後5年間で90,000人ほどの人手不足が見込まれていることを考えると、さほど過剰な人数ではないでしょう。
(求められる人材)
ビルクリーニング分野で働くためには、ざっくりと2つの水準を満たす必要があります。
それが、「技術水準」と「日本語能力水準」です。では、一つずつ見ていきましょう。
1.技能水準(試験区分)
「ビルクリーニング分野特定技能1号評価試験」
※または、ビルクリーニング分野の第2号技能実習を修了した者
技術水準を測る試験は、日本語で行われます。また、実技試験のみです。
業務内容としては、建物内部の清掃(建物外部の清掃は含まれません)のため、建物内の清掃がきちんとできるかが求められます。
2.日本語能力水準
「日本語能力判定テスト(仮称)」又は「日本語能力試験(N4以上)」
日本語能力水準では、日本で生活する上で支障のない日本語が使えるかということが求められています。レベルはN1~N5まであり、一番レベルが高いのがN5です。そして、ビルクリーニング分野で働く上で求められている日本語レベルはN4。日常生活で使われる日本語を理解することができれば問題ありません。
<読む>
基本的な語彙や漢字を使って書かれた日常生活の中なかでも、身近な話題の文章を読んで理解することができる。
<聞く>
日常的な場面でややゆっくりと話される会話であれば、内容がほぼ理解できる。
参考元:JLPT「認定の目安」
ビルクリーニングの雇用形態はどうなっている?
最後に、「ビルクリーニング」の雇用形態についてお伝えしていきます。
ビルクリーニングの雇用形態は、フルタイムでの直接雇用のみです。つまり外国人を受け入れる企業と直接雇用契約を結ぶということです。派遣会社からの派遣雇用は認められていませんので注意してください。
松尾和博行政書士事務所
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