最後の10

10 会社の概要の説明と外国人社員愛用の必要性

 

外国人を採用することを経営方針として決めた企業であれば、その背景にあるのはどのような理由なのか、説明をする必要があります。

実際、中小企業の場合、知名度がないことから何を専門にする企業なのか、あるいは、本業とは違う新規事業を立ち上げた場合は、その詳細な内容について説明を求められます。企業の担当者として、自社がどのような企業で、何を目的に企業活動を展開しているのか、企業活動の中で、どのように外国人の人材を活用していくのかについて的確に伝えていかないと、地方出入国在留管理局の審査官も理解をすることができません。

 

とくに、新規にうまれたベンチャー企業の場合、業種そのものが新しく、何をどこに売る事により収益をえる事のできる会社なのかイメージできない場合があります。

例えばスマートフォン向けの広告を行う企業と記述しても、なぜその企業に外国人がもとめられるのか説明ができないケースがあります。外国人を採用することにより、その事業展開がどう変わるのか、どのようなメリットがあるのかについても説明が必要です。

 

更にどのような業務を具体的に担当してもらう事になるのか、その業務を遂行するためには、コンピュータの知識や語学力その他、どのような専門知識が必要となるのかなど、できる限り詳しく文章で説明します。

出入国在留管理局は、企業の安定性と継続性というテーマを重視します。

創業間もない企業の場合は、自社が可能性の高いマーケットを相手に、どのようなサービスあるいは、商品を販売する事により、今後安定的、継続的に成長ができるかという観点から申請書類をまとめ上げる事がポイントです。

 

これからの時代は、日本社会の少子高齢化が進み、ますます外国人労働者の必要性がましていくものと思われます。

企業として、成長戦略の中に外国人社員の活用ビジョンを組み入れていくことが重要です。