運送業の特定技能制度の最近の状況

運送業(自動車運送業)の特定技能制度は、2024年に対象分野へ追加されて以降、本格的な受け入れが始まり、2026年現在は制度の運用が徐々に定着してきています。最近の主な状況は次のとおりです。

  • 受け入れ対象
    • トラック運送
    • バス運転
    • タクシー運転
      の3区分で外国人材の受け入れが可能です。特にトラック運送の採用が中心となっています。
  • 人手不足対策として期待
    物流業界では「2024年問題」によるドライバー不足が続いており、外国人ドライバーへの期待は高まっています。政府も特定技能制度を人材確保策の一つとして位置付けています。
  • 企業側の受け入れ準備が課題
    受け入れには
    • 国土交通省の基準への適合
    • 協議会への加入
    • 支援体制の整備
    • 日本の運転免許取得・切替
      などが必要で、採用までに一定の準備期間を要します。
  • 採用はまだ拡大途上
    制度への関心は高い一方で、日本語能力や安全運転への不安、生活支援体制の整備などを理由に、採用に慎重な事業者も少なくありません。2025年実施の調査では、約65%の運送会社が採用に消極的という結果も報告されています。
  • 試験・人材供給
    特定技能評価試験は国内だけでなく海外でも実施されており、インドネシア、ミャンマー、カンボジアなどからの受験者が増えています。また、日本国内の技能実習修了者が特定技能へ移行するケースも多く見られます。

 

さらに、物流業界全体では2026年に物流倉庫分野も特定技能の対象へ追加され、ドライバーだけでなく倉庫作業員の外国人材活用も進む見込みです。物流全体で外国人材の受け入れが拡大する方向にあります。